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ネオン・テトラ
● 属名 : アメリカン・カラシン ● 科名 : カラシン ● 学名 : Paracheirodon innesi
● 分布 : アマゾン川上流域 ● 英名 : Neon Tetra
● 適正水温 : 22〜27℃ ● 大きさ : 4?
● 適正水質 : 弱酸性 ● 飼育難易度 : 易 ● 繁殖難易度 : 難
● 飼育 : 温和なのでコミュニティタンクに最適。しかし、水質の悪化などの悪環境下では決し
て強健とはいえないので注意すること。また時折1cm前後の幼魚が安価で市販され
ていることもあるが、同居させている魚の餌となることも多いので購入は勧めない。
● 雌雄差 : メスの方がひと回り大きくなり、繁殖期にはメスの腹部に
オレンジ色の卵を観察することができる。
● 繁殖 : 水草の茂みに産卵するタイプで、産卵までは決して難しくはない。しかし、
フ化した稚魚は非常に小さく、その育成にはかなりのレベルを要する。
〔解説〕
体の中央部を走るメタリックブルーのストライプと、その下側体後方部を染めるピュアレッドの
コントラストの妙は、まさに大自然の生み出した傑作といえるだろう。数十年前は車1台分に匹敵
するほどの高値で取引されたといわれる本種も、現在では東南アジアや香港で大量に養殖され
たものが、安価で輸入されてくる。東南アジアや香港で大量にブリードされており、その際出現
した突然変異個体を固定した改良品種も、数多く作出されている。特に、プラチナ・ネオンや
ニューレッドゴールデン・ネオンなどは、その美しさから原種に負けず人気が高い。
カージナル(カーディナル)・テトラ
● 属名 : アメリカン・カラシン ● 科名 : カラシン ● 英名 : Cardinal Tetra
● 分布 : ネグロ川流域 ● 学名 : Paracheirodon axelrodi
● 適正水温 : 22〜28℃ ● 大きさ : 4?
● 適正水質 : 弱酸性 ● 飼育難易度 : 易 ● 繁殖難易度 : 難
● 飼育 : 丈夫で温和なため、初心者にもお勧めできる美麗種である。しかし、入荷直後は
体調を崩し白点病などにかかっていることも多い。常時ショップで取り扱われている
定番商品であるため、入荷直後の魚の購入は控え、ショップの水槽内で落ち着い
てから購入したい。
● 雌雄差 : メスの方がひと回り以上大きく成長する。
● 繁殖 : 水草の茂みに産卵するタイプ。飼育するだけならば塩素中和した水道水で何ら
支障はないが、こと繁殖を目指すならば彼らの生息場所である「ネグロ川」の
水質(酸性の軟水)を普段からキープしなければならない。
稚魚も小さく、繁殖レベルは上級。
〔解説〕
ほとんどすべてが現地採集物であるため、他の珍しいカラシンなどが混じって輸入されてくる。
さらに、カージナル・テトラにバクテリアが寄生して体色が銀色に輝くプラチナ・カージナルと
呼ばれる個体が混じることもある。したがって、珍カラコレクターなどにとっては別の意味で人気
の高い魚である。また、地域変異なのかブルーラインが短いものが輸入されてくることもある。
ゴールデン・ネオンテトラ
● 属名 : アメリカン・カラシン ● 科名 : カラシン ● 学名 : Paracheirodon innesi
● 分布 : アマゾン川上流域 ● 英名 : White Neon(改良品種)
● 適正水温 : 22〜27℃ ● 大きさ : 4?
● 適正水質 : 弱酸性 ● 飼育難易度 : 易 ● 繁殖難易度 : 並
〔解説〕
よく太った個体は非常に丈夫。
ネオンテトラとはひと味違った趣をもつ魚で、ホワイト・ネオン、
ニューゴールデン・ネオンなど、いくつかの呼び名がある。
飼育はネオン・テトラに準ずる。
ネオン・テトラより作出された改良品種で、輸入のインボイス(送り状)
に記入された名称は前記のように様々である。
本種をたくさん泳がせるより、隠し味的に数匹混泳させると水槽が引き立つ。
良い親を得ると、知らない内に殖えている場合がある。
グリーン・ネオンテトラ
● 属名 : アメリカン・カラシン ● 科名 : カラシン ● 英名 : False Neon
● 分布 : ネグロ川流域 ● 学名 : Paracheirodon simulans
● 適正水温 : 24〜26℃ ● 大きさ : 2.5?
● 適正水質 : 酸性 ● 飼育難易度 : 並 ● 繁殖難易度 : 難
〔解説〕
輸入時期が限られている種。
一見頼りなく見える魚であるが、水質さえ安定させれば、すばらしい
発色を楽しむことが出来る。かつてはロングライン・ネオンとも
呼ばれていたように、ブルーのラインが長く尾ビレの付け根まで伸び、
やや細いから打破淡いグリーンを基調とした渋みのある色をしている。
水質に対しては相当敏感で、低めのペーハーでよくこなれた水が必要である。
しかし、いったん水になじみよく餌を食べるようになった個体は
非常に丈夫である。雌雄の判別、繁殖ともに難しい種である。
ラミーノーズ・テトラ
● 属名 : アメリカン・カラシン ● 科名 : カラシン ● 英名 : Rummy-Nose Tetra
● 分布 : アマゾン川中〜下流域 ● 学名 : Hemigrammus rhodostomus
● 適正水温 : 22〜26℃ ● 大きさ : 8?
● 適正水質 : 弱酸性 ● 飼育難易度 : 並 ● 繁殖難易度 : 難
● 飼育 : ただ飼育するだけならば、塩素中和をした水道水で問題なく飼育することが
できる。しかし、この魚の素晴らしい体色を満喫したいのであれば、ピート
などを使って飼育水を弱酸性の軟水にキープすること。さらに、定期的な
水換えは欠かすことができない。
● 雌雄差 : メスの方がひと回り大きくなる。
● 繁殖 : 水草の茂みに産卵するタイプだが繁殖の以前に、飼育水を弱酸性の軟水に
きちんとキープすることができる飼育技術が必要となる。また、せっかく産卵
までさせても、フ化した稚魚は小さく、育成はかなり困難な繁殖難魚。
〔解説〕
調子の良い本種は、頭部全体が透明感のあるピュアレッドに染まり、非常に美しい。
絶好調時には、あたりの水までまっ赤に染めてしまうのではないかと思われるほどだが、
ショップなどでそこまでの体色を見せていることは少ない。弱酸性の清浄な飼育水を
用意して照明を落し気味にし、そして底砂も暗色系の物にするなどの配慮をしてやれば
この美麗種の魅力を満喫することができる。
本種によく似たレッドノーズと呼ばれるカラシンも存在し、この2種はショップなどでも区別
されずに販売されていることが多い。簡単な判別方法としては、尾ビレの三つの黒斑の内
まん中のひとつが短いのがラミー、長くクサビ状に伸びボディの方まで入り込んでいるのが
レッドノーズである。頭部の色彩はラミーノーズの方が数段美しいので、コレクター以外は
ラミーノーズの購入をお勧めしたい。
アフリカン・ランプアイ
● 属名 : 卵生メダカ ● 科名 : 卵生メダカ ● 英名 : African Lampeye
● 分布 : リベリア〜カメルーン ● 学名 : Aplocheilichthys normani
● 適正水温 : 18〜28℃ ● 大きさ : 4?
● 適正水質 : 弱酸性 ● 飼育難易度 : 並 ● 繁殖難易度 : 並
● 飼育 : 清浄な水質を好むため、定期的に水換えを行い、飼育水は常に適切な状態に
キープしておきたい。性質も温和なので、小型カラシンやラスボラ類との混泳も
問題ない。
● 雌雄差 : オスの方が各ヒレが大きく広がるため、注意深く観察すれば判別はできる。
● 繁殖 : 大きく透明な卵を、1粒ずつ水草に産みつけていく。卵は2週間前後でフ化するが、
稚魚が小さいため、他の魚の餌になってしまう危険がある。
〔解説〕
透明感のある灰褐色一色の細身の体で、眼の上側が美しいブルーに光り、たとえようがない
ほど幻想的で美しいメダカである。最近ではインドネシア・ブリードの個体が大量に輸入され、
安価になっているので、購入に際しては最低でも十匹以上まとめて購入し、その群泳美を
楽しみたい。最近ではアルビノ・タイプも登場したが、目の美しい輝きなどは、ノーマル・タイプ
の方が勝っているように感じる。
ミッキーマウス・プラティ
● 分布 : メキシコ
● 大きさ : 5?
● 適正水温 : 25〜27℃
● 適正水質 : 中性〜弱アルカリ性
● 飼育難易度 : 易
● 繁殖難易度 : 易
● 雌雄差 : 成魚になるにつれ、雌は腹部がふっくらとしてくるので判別可能。
〔解説〕
熱帯魚飼育の入門種として有名である。グッピーと同じく卵胎生メダカの仲間で、
繁殖も充分に狙えます。活発に泳ぐので混泳にも最適です。
品種改良を重ねた結果、美しい品種も数多く作出されています。
アクアマリンモザイク
● 分布 : 改良品種
● 大きさ : 5?
● 適正水温 : 20〜25℃
● 適正水質 : 中性〜弱アルカリ性
● 飼育難易度 : 易
● 繁殖難易度 : 易
● 雌雄差 : 雄の方が尻ビレの色彩が美しい。
〔解説〕
日本国内で繁殖・作出されているグッピー。
外国産グッピーに比べて魚のクオリティが高く非常に美しい。
国産の為、日本の水には適応していて飼育しやすいが、価格が高い。
外国産グッピー
● 分布 : 改良品種
● 大きさ : 5?
● 適正水温 : 20〜25℃
● 適正水質 : 中性〜弱アルカリ性
● 飼育難易度 : 易
● 繁殖難易度 : 易
● 雌雄差 : 雄の方が尻ビレの色彩が美しい。
〔解説〕
ショップで売られている最もポピュラーなグッピー。
シンガポールで大量に養殖され、常時大量に輸入されている。
殖やそうと思えばいくらでも殖えるが、無尽蔵に殖やすと
体形は小さくなり、美しさも薄れてしまう。
インペリアル・ゼブラプレコ
● 属名 : ナマズ ● 科名 : ロリカリア● 学名 : Hypancistrus zebra
● 分布 : 南米のシングー川水系● 英名 : Imperial Zebra Sucker Catfish
● 適正水温 : 22〜26℃ ● 大きさ : 10?
● 適正水質 : 中性 ● 飼育難易度 : 易 ● 繁殖難易度 : 難
● 餌 : 植物性の餌を好むので、市販のプレコ専用タブレットフードを
メインに与えるのがベストであろう。
● 雌雄差 : オスは胸ビレに細かいトゲが密生しているので、雌雄の判別は可能である。
● 繁殖 : 現地では、水没した竹の中や流木の中などにもぐりこんで産卵するので、
水槽内にも何かトンネル状になるものを用意してやること。
水質は弱アルカリ性が好ましいとされる。産卵後はオスは、
卵の近くでフ化するまで保護する。
〔解説〕
1988年に発見され、非常に話題になった魚。最近では入荷量も増え、値段も下がって
入手し易くなった。アマゾン河でも渓流のような流れのあるところに住んでいるので、
酸欠や水質の悪化には弱い。エアレーションと強めの濾過が必要。
オレンジフィン・カイザープレコ
● 属名 : ナマズ ● 科名 : ロリカリア ● 学名 : Scobinancistrus sp
● 分布 : シングー川 ● 英名 : 不詳
● 適正水温 : 22〜26℃ ● 大きさ : 25?
● 適正水質 : 中性 ● 飼育難易度 : 並 ● 繁殖難易度 : 難
● 餌 : 市販のプレコ専用タブレットフードをメインに与えたい。
水槽内に流木を適量入れておくと、その表面を齧る。
● 飼育 : 丈夫だが、ろ過のよく効いた清浄な水を好むので、
フィルターはできる限り強力なものを用意してやりたい。
〔解説〕
黒いボディにライトイエローの水玉模様が散在し、背ビレと尾ビレの
縁部も、同様にライトイエローに縁取られる美麗種である。
インペリアルゼブラ・プレコと並び、プレコの中ではトップクラスの
人気を誇る。実際に体長3cm前後の幼魚は、たとえようがないほど
可愛らしく、アクアリストの購買意欲を掻き立てる。
しかし成魚になると、この美しさも失われてくるのが残念である。
クイーン・インペリアル・タイガープレコ
● 属名 : ナマズ ● 科名 : ロリカリア ● 学名 : Peckoltia sp
● 分布 : ● 英名 : 不詳
● 適正水温 : 23〜28℃ ● 大きさ : 10?
● 適正水質 : 弱アルカリ〜中性 ● 飼育難易度 : 易 ● 繁殖難易度 : 難
〔解説〕
黄色い体に黒いシャープなバンドが入る人気のプレコ。
「ダップルドクイーンインペリアルタイガー」として、
黒いバンド模様がちぎれたように乱れたものが売られているが、
別の種類や変異個体というわけではなく、成長に伴って
模様が変化しただけらしい。
ただし、元から模様がスポット状に変化した変異個体もいるという。
丈夫で餌への食いつきもいい、魅力的なプレコです。
タイガー・プレコ
● 属名 : ナマズ ● 科名 : ロリカリア ● 学名 : Peckoltia vittata
● 分布 : マデイラ川(ペルー) ● 英名 : 不詳
● 適正水温 : 22〜28℃ ● 大きさ : 10?
● 適正水質 : 弱酸性〜中性 ● 飼育難易度 : 易 ● 繁殖難易度 : 難
〔解説〕
安価で丈夫、あまり大きくならないことから、小型プレコの定番
として親しまれているプレコ。
尾びれの先端(フィラメント)が伸びる性質があり、
飼い込むと意外と立派な姿になる。
ロイヤル・プレコ
● 属名 : ナマズ ● 科名 : ロリカリア ● 学名 : Panaque niglolineatus
● 分布 : ペルー、コロンビア、ベネズエラ ● 英名 : 不詳
● 適正水温 : 23〜27℃ ● 大きさ : 40?
● 適正水質 : 中性 ● 飼育難易度 : 易 ● 繁殖難易度 : 並
● 餌 : 市販のプレコ専用タブレットフードをメインに与えたい。
水槽内に流木を適量入れておくと、その表面を齧る。
● 飼育 : 現地では、溶存酸素量の豊富な清浄な水域に生息するといわれ、飼育下でも
酸素不足や水質の悪化に弱い面をみせる。したがって、フィルターはできる
限り強力なものを使用したい。また、性質がきつく他の魚の体表をなめる悪癖を
もつので、同居させる魚の選定には十分注意すること。
● 雌雄差 : オスは頬の部分にヒゲが生じてくるので、雌雄の判別は可能である。
〔解説〕
体の半分以上が頭部なのではないかと思わせるような、一種異様な外見から
人気の高い大型プレコである。口でガラス面などに張り付く力も、非常に強い。
また、飼育水槽にはアクリル水槽は不向きで、表面をゴリゴリと削り取られて、
中がみえないほどにされてしまう。
オトシンクルス・アフィニス
● 属名 : ナマズ ● 科名 : ロリカリア ● 学名 : Otocinclus affinis
● 分布 : リオデジャネイロ周辺 ● 英名 : Golden Otocinclus
● 適正水温 : 20〜26℃ ● 大きさ : 4?
● 適正水質 : 弱酸性〜中性 ● 飼育難易度 : 易 ● 繁殖難易度 : 難
● 飼育 : 温和なため、コミュニティタンクでの飼育にまったく支障はない。また草食性
といっても、水草を食害するほどではないので、水草水槽でも何ら心配する
ことなく飼育することができる。
● 雌雄差 : 外見から判別するのはかなり困難である。
● 繁殖 : 幅の広い水草の上や流木などに産卵するといわれるが、詳しいことは不明。
〔解説〕
体色自体は地味な魚だが、水槽内のガラス面や水草に付着した藻類を食べてくれるため、
非常に人気が高い。その性質を利用し、水草をレイアウトした水槽で飼育されることが多い。
性質もおとなしく小型なため、あらゆる小型魚と混泳させることができる。
本種の類似種にビッタータス種やアフィニス種がいるが、これらは区別することなくオトシン
クルスの名称で販売されていることが多い。そのため、購入の際に注意して観察していれば、
比較的簡単に数種類をコレクションすることができる。
オトシンクルス・ネグロ
● 属名 : ナマズ ● 科名 : ロリカリア ● 学名 : Parotocinclus sp.
● 分布 : アマゾン川 ● 英名 : 不詳
● 適正水温 : 20〜28℃ ● 大きさ : 4?
● 適正水質 : 弱酸性〜中性 ● 飼育難易度 : 易 ● 繁殖難易度 : 難
〔解説〕
コケ取りの名人です。一般的にコケ取りの生物兵器としてはオトシンクルス・ヴィッタートゥス
(いわゆる並オトシン)の方が有名ですが、このネグロの方がコケ取り能力は高そうです。
体色は地味なまだらになった茶色で、サイズも並オトシンより若干小さめです。
流木に噛り付いていると流木の色と体色が似ていることから、流木と一体化してしまい
目立ちません。水草水槽では逆にそれが良かったりしますが、存在感はかなり小さい魚と
言えましょう。丈夫でコケ取り能力も高く、繁殖もしやすいことから、地味な体色ながら水草を
やっているアクアリストの中での人気はネグロの方に軍配が上がるのではないでしょうか。